中国人宇宙飛行士の費俊竜(Fei Junlong)氏、鄧清明(Deng Qingming)氏、張陸(Zhang Lu)氏を載せた神舟(Shen Zhou)15号を搭載した運搬ロケット「長征2号」(Chang Zhen )が11月29日23時8分、甘粛省酒泉の衛星発射センターから打ち上げられ、3人は30日7時33分に中国の宇宙ステーションに入り、神舟14号の乗組員である陳冬(Chen Dong)氏、劉洋(Liu Yang)氏、蔡旭哲(Cai Xuzhen)氏と合流した。6人は船内に5日間ほど滞在し、初めての「対面式」での要員交代に向けて業務の引継ぎを行う。
これにより、中国の宇宙ステーションは完全な形となった。神舟15号がドッキングしたことで「3船構造」となり、中心カプセルを挟んで両側に実験船の「夢天」(Meng Tian)と「問天」(Wen Tian)がつながり、さらに有人飛行船である神舟14号と神舟15号、および貨物船の天舟5号も加わって、総重量は100トン弱である。
神舟15号の打ち上げで、宇宙ステーションに関する主な技術の検証や建設までの12回の打ち上げがすべて完了したことになる。2021年4月末の中心カプセルに始まり、船体部分3台、有人飛行船4台、貨物船4台が打ち上げられ、打ち上げの間隔は最短で12日間であった。宇宙ステーションは今後、運用段階に入り、乗組員が長期滞在して常に要員交代を行っていく。
(中国経済新聞)