調査機関・胡潤研究院が11月16日に発表した「2022慈善ランキング」によると、中国はこの1年間で「億単位の慈善家」が10人増えて過去最高の49人となり、寄付金総額は728億元（14560億円）であった。
顔ぶれを見ると、中国大手通販サイト「京東」（JD.com）の劉強東氏が教育やエコ事業などへ149億元（約2980億円）を寄付して初のトップに立ち、2位は生活通販アプリの「美団」の王興氏で147億元（約2940億円）、3位は人材育成や技術革新を支援した携帯電話会社「シャオミ」の雷軍氏で145億元（約2900億円）であった。
「京東」の創業者・劉強東氏
以下、慈善ファンドを発足させたスポーツ用品メーカー「安踏」（ANTA）の丁世忠氏の一族が101億元（約2020億円）で4位、学校の設立を支えた不動産会社「源昌集団」（Yuanchang）の侯昌財氏が34億元（（約680億円））で5位、大学教育を支援した新エネ車用電池メーカー・CATLの曽毓群氏が14億元（約280億円）で6位であった。
胡潤研究院によると、上位10人はいずれも今年の長者番付100位以内にランクインしており、10人の寄付額の合計は資産合計額の6.3%である。
（中国経済新聞）