トラックの運転手、マスクを着けず罰金4万円 泣き崩れる

2022/11/4 21:00

中国で、山東省濰坊市から寧夏自治区中寧県にある会社宛てに貨物を運んでいたトラックの運転手が、車内でマスクを外して即席めんを食べていたとして、会社から罰金2000元(約4万円)を支払うよう命じられたと報道された。運転手は泣き崩れたという。

この運転手は、河南省にある建源有色金属から出荷依頼を受けて中寧県の寧夏錦騰炭素に着いたが、荷下ろし待ちに丸1日かかり、空腹を覚えて車内で即席めんを食べた。これを見た敷地内の職員が、マスクをしていなかったとして罰金2000元(約4万円)を支払うよう命じた。

中寧県工業物流団地の管理委員会は11月4日、この罰金について「一切請求していない。寧夏錦騰炭素と建源有色金属が結んだ契約の違反行為に対する規定だ」と称した。

職員によると、運転手が敷地内に入る前に、マスクを外したりマスクなしで話をしたりしてはならないといった感染防止規定を繰り返し伝えたという。「にもかかわらず、荷下ろし待ちの間にマスクを外し、窓を開けて近くの人としきりに会話し、即席めんを食べた。何度も注意したが聞かなかった」とのことである。 その後、建源有色金属のマネージャーである李さんは、この話の通りに両者の契約で感染対策を守るようにとの規定が確かに存在すると述べた。「罰金の2000元(約4万円)は私と運転手が1000元(約2万円)ずつ払った。のちに、運転手がとてもつらかったと言ったので、1000元(約2万円)を本人に返した」とのことである。

(中国経済新聞)