中国経済は現在、かなりの下押し圧力に見舞われている。この理由はかなり複雑であり、外的にはロシアとウクライナの戦争、世界的なサプライチェーンの問題、アメリカによる締め付けなどで、国内ではコロナ対策などのほか、かねてからの経済政策の不徹底や対策のほころびなどである。特に不動産市場や地方政府の財政赤字といった問題は深刻で、秩序を歪ませている。
中国経済新聞は中国国務院発展研究センター金融研究所名誉所長の夏斌氏に、様々な中国経済問題について詳しく聞いてみました。
将来に不安を抱える民間企業家
中国共産党第２０回大会が間もなく開催される。中国経済を引続き成長させる方策、成長の中で問題点や不具合が多く、中長期的に見てどのような問題を重点的に見て処理していけば「ネック」が解消し目に見えた効果が生まれるか、様々な要因による各方面に及ぶ経済の低迷は主にどこに現れているか、といった問題について、投資家や消費者が先を見通せず、自信が足りないことが理由と見られている。特に、民間事業主の多くは今後に自信が持てないのである。