中国網の報道によると、9月20日、国家衛生健康委員会は、第18回党大会以降の高齢化に関する作業の進展と効果について記者会見を行い、その中で国家衛生健康委員会老齢健康部の王海東部長は、中国の高齢化は、数が多く、速度も速く、地域差も大きいことから、問題が山積しており非常に重い任務だと述べ、中国の高齢化の特徴として以下の3点を挙げた。
1. 高齢者の数が多く、高齢化のスピードが速い。2021年末には、60歳以上の高齢者人口が2.67億人に達し、総人口の18.9%を占め、65歳以上の高齢者人口においては2億人を超え、総人口の14.2%を占めている。また、第14次5ヵ年計画期間中に60歳以上の高齢者が3億人を超え、総人口の20%以上を占め、中度高齢化社会を迎えるとされており、2035年には60歳以上の高齢者が4億人を超え、総人口の30%を超え、超高齢化社会を迎えると予想されている。
2. 高齢化には大きな地域差がある。都市部と農村部を比べると、都市部の方が高齢者が多いが、高齢化の度合いは都市部より農村部の方が高い。2020年のデータによると、市轄区の人口に占める60歳以上の割合が20%を超える省は全国に10あり、主に東北地方、四川省、重慶市に集中している。
3. 高齢化に対応するための負担が大きい。2050年頃、中国の高齢者人口の規模と割合、高齢者扶養率、社会扶養率は相次いでピークに達する。高齢者の数が増え続け、高齢化の度合いが深まるにつれ、公共サービスの供給や社会保障制度の持続的発展に課題が生じ、その対応には大きな負担がかかる。
最後に、次の段階として国家衛生健康委員会は、高齢化に対応する国家戦略を推進し、高齢化に対して肯定的な見方を堅持しつつ、健康的で中国らしい高齢化に対応する道を打ち出せるよう努力すると述べた。
(中国経済新聞)