中国の自動車保有世帯の81.4%は自動車購入価格が400万円以下

2022/09/16 11:00

中国は2021年に自動車の生産台数と販売台数で世界一となった。今年に入ってからの自動車消費は順調に推移しており、8月の自動車生産台数は前年同月比38.3%増の239.5万台、販売台数は前年同月比32.1%増の238.3万台となった。

世界最大の自動車消費市場である中国での1世帯当たり自家用車購入価格はどのくらいなのか?中国国家統計局がこのほど発表した「中国国勢調査年鑑-2020」において第7回国勢調査の集計データを明らかにしており、そのうちロングフォーマット形式の資料第9巻には、全国および省別の1世帯当たり自家用車購入価格が記されている。またデータによると、中国では自動車を保有する世帯の割合が41.67%に達している。

中国では、自動車購入価格が20万元(約400万円)以下の世帯が全世帯の33.9%で自動車保有世帯の81.4%を占めている。20万元〜30万元以下(約400万円〜600万円以下)の世帯は全世帯の4.46%で自動車保有世帯の10.7%、30万元~50万元(約600万円~1000万円)は全世帯の2.16%で全自動車保有世帯の5.2%、50万元~100万元(約1000万円~2000万円)は全世帯の0.88%で全自動車保有世帯の2.1%、100万元(約2000万円)以上は全世帯の0.27%で自動車保有世帯全体の0.65%を占めている。

都市部と農村部別では、農村部の方が自動車消費の大きな潜在能力を秘めている。データによると、都市部の自動車保有世帯の割合は46.94%で全国平均より5.27ポイント高く、一方、農村部の自動車保有世帯の割合は34.92%で全国平均より6.84ポイント低い。また、農村部では、自動車購入価格が10万元(約200万円)未満の世帯が18.06%を占め、農村部における自動車保有世帯全体の51.7%を占めている。

省別では、自動車を保有する世帯の割合が最も高いのは江蘇省の51%、最も低いのは黒龍江省の27.2%であった。また、全国平均を上回ったのは、江蘇省、山東省、浙江省、河北省、天津市、北京市、青海省、河南省、内蒙古自治区、上海市、寧夏回族自治区、チベット自治区、江西省、山西省であった。

(中国経済新聞)