四川省・重慶市、エネルギー建設に18.59兆円投資

2022/09/7 18:00

最近、四川省と重慶市は、共同で20項目からなる四川・重慶エネルギープロジェクトを計画しており、総投資額は9000億元(約18.59兆億円)にのぼる。

今年8月の猛暑は、四川省のエネルギー構造の問題だけでなく、四川省や重慶地域がエネルギー建設を加速させることにつながった。専門家は、四川省では水力発電の割合が高いため、極端な気候の影響を受けやすく、風力や太陽エネルギー貯蔵などの資源の開発を加速する必要があると述べている。

清華大学エネルギーインターネットシンクタンク研究センターによると、四川省の電力制限の主な原因は、第一に高温による電力負荷の急増。第二に干ばつによる水力資源の激減。第三に省内の水力資源の保有量が限られている。第四に電力供給構造が単一で地元の電力供給のサポートが十分ではない。第五に他省の電力網との相互接続が十分ではないことがあげられる。

四川省産業経済研究院の駱玲院長は、四川省は石油と石炭が少ないため海外から輸入しており外部依存の度合いが非常に高いと指摘し、また、四川省は天然ガスが豊富だが、水力発電と同様に国家が計画して全国に分配しており、四川省の天然ガスも、その多くが水力発電と同様に東部に送られていると述べた。

駱氏は加えて、四川省は主にエネルギー構造の調整が必要で、現在、水力発電が非常に高い割合を占めているが、水力は不安定で異常気象に弱いため、火力発電を増やし、風力や太陽エネルギー貯蔵などの資源開発を加速させ、豊かで補完的なエネルギー構造を持つ必要があると述べた。

(中国経済新聞)