BYD、バフェット氏の株売却を受け時価が1.35兆円ダウン

2022/09/1 20:30

香港証券取引所の8月30日の文書によると、著名投資家のバフェット氏の配下企業であるバークシャー・ハザウェイが8月24日に、EVメーカーBYDの香港上場分133万株を平均277.1016香港ドル/株(約4924円/株)で売却した。金額にしてほぼ3.69億香港ドル(約65.6億円)であり、収益率は33倍以上となる。

この情報に相場が直ちに反応し、8月31日にBYDの株がA株、H株ともに大幅に値下がりした。A株は一時期8%安の284元(約5747円)まで下がり、終値は7.36%安の287.98元(約5827円)で、時価総額は666億元(約1.35兆円)近く減少した。

バークシャー・ハザウェイが現在所持しているBYD株は2.19億株で、6月末の2.25億株から600万株以上減っている。

BYDは、バフェット氏の株式売却情報が発表される前日の夜に今年上半期の決算を発表しており、売上高は前年同期比65.71%プラス1506.07億元(約3.05兆円)で、親会社帰属分の利益は206.35%増え、去年1年分を上回る35.95億元(約727.5億円)であった。また新エネ車の販売台数は314.9%増の64.14万台で、テスラを抜いて世界トップに躍り出ている。

(中国経済新聞)