中国では、スマートウォッチがいつの間にか必須の「流行アイテム」となっている。充電する時以外は常に身に着けており、フィットネス、健康管理、電話など様々な機能を備え、もはや体の一部と感じている人も多くなっている。
今年8月、いずれもスマートフォンのメーカーであるOPPO、シャオミ、サムスンが、高所得者層を対象に 1000元(約1.5万円)以上もする新型のスマートウォッチを発表し、9月にはアップルのApple Watch S8がお目見えする。
中国ではここ数年でスマートフォンがほぼ頭打ちとなり、出荷台数が4年連続で減少していて、各メーカーが活路を求めてIoT戦略を打ち出している。そこでスマートウォッチが重要な存在となり、機能や連続使用時間など様々な面での更新を急いでいる。
デジタル製品が一段と不景気になっている今年、スマートウォッチの売れ行きはまずまず好調である。大手調査会社のデータによると、今年上半期の出荷台数はスマホ、パソコン、タブレットともに思わしくなく、特に落ち込みの激しいスマホは第二四半期の出荷台数がほぼ7年前のレベルに下がっている。こうした中でスマートウォッチは踏みとどまっており、Counterpointが発表した世界のスマートウォッチのレポートによると、第二四半期の出荷台数は前年同期比で13%増えている。
Counterpointによる2022年第二四半期のスマートウォッチの市場シェアを見ると、アップルが1位で29.3%、2位のサムスンはそのわずか3分の1となる9.2%であり、第一四半期に4位だった中国のシャオミは6位であった。
なおファーウェイのスマートウォッチ「Watch」の売値は現在、500-4000元(約1万-8万円)である。
(中国経済新聞)