ファーウェイ社長「生き残りを最大の指針とする」

2022/08/24 14:00

中国スマートフォンメーカーのファーウェイは8月22日午後、「全社の経営方針を規模の追求から利益やキャッシュフローの追求へ転換する」といった文章を社内に配信した。

創業者である任正非氏はこの中で、「グローバル経済が後退して消費力が落ちている中、アイデアや経営方針を切り替えて、規模でなく利益やキャッシュフローを求める形とし、向こう3年間の危機を乗り切る」と述べている。生き残りを最大の指針とし、不採算業務は全面的に縮小・撤退し、冷え込みを全員に伝えていくとのことである。

任氏はまた各業務について「‍クラウドコンピューティングは着実に業務成長の中心的存在に据え、産業ITサポートの道を歩む。デジタルエネルギーは好機を前に一層力を入れてさらに価値を高め、管理を縮小しチームワークを整える。コネクテッドカーについては、ビジネス管理を強化し、開発はモジュール化を歩み、基幹部品数件に焦点を当てて競争力を生み、残りの部分で他者との連携を図る」と述べている。

8月12日午後に静かに発表されたファーウェイの2022年上半期の決算を見ると、売上高3016億元(約6.033兆円)で利益率は5.0%となっている。売上のうちプロバイダ関連が1427億元(約2.855兆円)、会社本体の分が547億元(約1.094兆円)、末端側が 1013億元(約2.026兆円)である。2021年と比べると、プロバイダ側は4%、本体側は27%伸びたが、末端側では25%のマイナスとなっている。

(中国経済新聞)