コロナ感染が拡大している海南島で、三亜市崖州にある漁港でのベトナムとの取引が原因とみなした海南省政府は、沿岸部の漁師33万人にPCR検査を行った上、漁船2281隻を統制下に置いた。
さらに、福建省が海南省のこうした対策に応じて、アモイ市集美区で漁師だけでなく水揚げした魚の口や胴体の部分のPCR検査も行った。
中国では、魚にPCR検査をする動画がネットに公開されて、かなりの論議を呼んでいる。
「海を回遊する魚がコロナに感染するはずもなく、アモイ市は余計なことをしている」などと笑い話として受け止められているようである。
魚がコロナに感染する可能性について専門家の間では、「これまで証明されておらず、新型コロナウイルスは肺を侵すものだが魚には肺がなく、たとえ感染しても人への感染とは仕組みや症状が異なる」との声が出ている。
アモイ市政府はしかし、すべての市民や水揚げ分にPCR検査をする必要があると表明している。
(中国経済新聞)