11日のウォール・ストリート・ジャーナルによると、2022年上半期に米国が中国人に発給した学生ビザは、新型コロナウイルス流行前と比較して50%減少している。
米国務省によると、今年上半期、米国は中国人留学生に3万1055件のF-1学生ビザを発給したが、コロナ流行前の2019年同期には6万4261件の学生ビザが発給されている。
報道によると、米国で歓迎されないと恐れた中国人留学生は、留学先として多くの代替案があったため、コロナ発生前から米国以外の留学先を検討していたという。この傾向は、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)時の渡航制限と安全への懸念によって加速され、米国に留学する中国人学生の数が急速に大きく減少した。
10年以上にわたって、中国は米国における最大の留学生供給国となっている。データによると、2019-2020年度の米国留学者数の35%を中国人が占め、経済価値で159億ドル(約2.1兆円)の貢献をしている。
中国人留学生にとっては、新型コロナウイルスの世界的大流行時の厳しい渡航制限、在中国米国総領事館でのビザサービスの停止、米国での新型コロナウイルスによる高い死亡率、銃乱射事件、反アジア系ヘイトクライム、中米関係の緊張の継続など、複数の要因を考慮して選択する必要があった。
(中国経済新聞)