コロナに見舞われている海南省で8月8日に対策委員会の会議が行われ、現在も拡散状態にあり深刻な状態だ、との報告があった。「8月12日までに市中感染者をゼロとするため、あらゆる策を講じている」とのことである。
また会議で、「島内で足止めされている観光客がある程度めどをつけられるよう至急対策を講じていく」とも示された。
観光客が集中している海岸都市の三亜市は、周辺地域も含めて事実上の「ロックダウン」策が講じられ、空港はすべて閉鎖、外出も禁止されているため、現地を離れられなくなっている。何世剛副市長によると、現在、8万以上の観光客が足止めとなっているとのことである。
中国政府のコロナ対策本部からの指示では、7日間のうち1日目、2日目、3日目、5日目、7日目にPCR検査を行い、すべて陰性であれば出発を認めるとしている。また8月10日の三亜発広州行きの中国南方航空の便はすでに満席という。上海行きの航空券は8月11日から発売されるが、チケット代は最低でも2040元(約4万円)となっている。
海南省政府の発表によると、8月1日0時~8月8日24時の現地感染者数は1282人で、うち三亜市が1035人となっている。
(中国経済新聞)