中国国家市場監督管理局が発表したリコール情報によると、今年7月に記録したリコールは国内自動車メーカー14社42車種で、前年比66%増の計38.61万台が対象となった。また、このリストには、独立系、合弁系、輸入系の3種類のブランドが含まれており、中でも独立系ブランドのリコール件数は175,374件で、7月の総リコール件数の45.42%を占めた。
2022年上半期、中国における新エネルギー車の販売台数は前年同期比1.2倍の260万台に達し、市場普及率は21.6%に達した。新エネルギー車における動力電池の発火や自然発火、ブレーキの不具合、電気駆動・電気制御の不具合などの安全問題は、常に消費者の特別な関心の的となっている。
データによると、7月の新エネルギー車のリコール台数は11.24万台で、全体の29.12%を占めた。今年に入り、中国国内市場でも新エネルギー車メーカーの多くが、製品に技術的な欠陥があり、安全性に問題があるとしてリコールを行っている。
注目すべきは、新エネルギー車の台数が徐々に増えていく中で、新エネルギー車の問題は、パワートレイン、バッテリーシステム、電気駆動・制御だけでなく、機能設計や組み立ての品質にも及んでおり、リコールの原因になっている可能性がある。搭載された新技術に起因する新たな品質問題について、カー・リサーチ・コンサルティング((凱睿賽馳諮詢)の上級副社長である張越氏は、新技術の応用により予期せぬ品質問題が発生することはあっても、それを自動車の品質問題の言い訳にしてはいけないと考えている。「自動車会社は消費者の真のニーズを理解し、研究開発の間は、すべての車のシナリオを可能な限り復元することが推奨される。」
(中国経済新聞)