新たな世界秩序にむけて胎動の時代へ

2022/08/2 08:00

「棺を蓋いて事定まる」と言うが、事はそれほど容易ではない。

安倍晋三元首相が不慮の銃撃事件によって命を奪われた。各メディアは安倍氏の死を悼み、内外からの賛辞で埋まる。秋には国葬が執り行われることになった。いかなる命も暴力によって奪われることがあってはならない。これは原理原則である。そのうえで、政治家としての功罪についての評価は冷厳に行われなくてはならない。外交・安全保障をはじめ経済、社会におよぶ内政に至るまで「安倍政治」なるものについては鋭く検証されてしかるべきである。死を悼むこととは別に考察、検証を深めることがジャーナリズムの果たすべき重い責務であることを確認しておきたい。

さて、本論である。

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