上海の二大空港、ロックダウン解除後も利用者は去年の1%以下

2022/06/18 19:15

6月1日にロックダウンを解除し、市外への交通機関も運行を再開した上海であるが、二大主要空港である虹橋空港と浦東空港の客足は思うように回復せず、コロナ前の1%にも満たない状況である。

上海空港グループが6月16日夜に発表した5月の輸送データを見ると、離発着便数は前年比85%減の5481本で、利用者数は99%ダウンののべ5.73万人であった。国内線については便数が99%減の245便、利用者数は99.64%減の1.39万人となっている。

国内線の利用者数については当初、4月の2—3倍で2万人前後となると予想されていたが、実際にはその7割程度にしか達していない。

交通関係の専門家によると、5月は中国各地で上海からの旅客に対して7-14日間の隔離策が講じられたことで客足が伸びず、特定の場所間輸送を果たす航空会社がこれを見てしばしば運行を中止し、この結果需要減に拍車がかかった、との見方を示している。

中国に3か所ある国際線の主要ハブ空港の一つである上海の空港は、2021年5月の発着便数が36811本で、利用者の数は402.78万人となっている。

(中国経済新聞)