中国自動車流通協会(CADA)の最新データによると、2025年12月の乗用車端末小売販売台数は約220万台と推定され、通年では2355万台となり、前年(2024年)とほぼ横ばいとなった。年末の伝統的な販売好調期が形成されず、全体的な市場は低調に推移した。
同協会の調査では、2025年12月の自動車ディーラー在庫警告指数が57.7%に達し、前年同月比7.5ポイント上昇、前月比2.1ポイント上昇した。この指数が栄枯線(50%)を上回っていることは、自動車流通業界の景気度が低下していることを示す。主な要因として、顧客来店数の減少、市場の観望ムードの高まりによる需要縮小、新車販売利益の圧縮が挙げられる。さらに、一部メーカーの年末販売目標達成に向けた追加任務が、在庫積み上がりや資金繰りの悪化を招いている。調査結果では、ディーラーの約半数が2025年通年の販売目標達成率90%未満となっており、うち15.3%のみが目標を上回った。

中国自動車流通協会産業協調発展工作委員会の樊宇副秘書長は月次分析会で、「12月は伝統的な年末商戦が期待されたが、全体的に低調だった」と指摘。メーカーの積極的な年末プロモーションにより取引価格は低下傾向を示したが、新エネルギー車(NEV)の購置税が2026年から全額免税から半額減税へ移行する影響で、一部消費者が購入を先送りしたことも需要を圧迫した。
一方、1月6日発表の報告では、2025年12月の自動車消費指数が前月を上回る97.7となり、2026年1月は「开門紅」(年初の好スタート)が期待される。2025年末で終了した地方補助金の影響で抑え込まれていた以旧換新需要と、2026年春節前の購入需要が重なり、1月の市場は12月を上回る見通しだ。
樊宇副秘書長は、2026年のディーラー経営について「依然として大きな圧力がかかる」と警告。需要面では消費意欲の低下と政策転換の影響、価格競争による利益侵食が続き、新車粗利の逆ざや、在庫高止まり、資金圧力の悪循環が深刻化する可能性が高い。また、NEV競争の激化と従来型ガソリン車市場の縮小により、ディーラーはさらなる競争圧力と不確実性に直面すると指摘した。 中国自動車市場は2025年、政策支援と価格競争に支えられながらも、構造的な課題が浮き彫りとなった。2026年は政策の継続性と消費回復が鍵となり、業界全体の体質強化が求められる年となりそうだ。
(中国経済新聞)
