2025年中国新能源汽车出口激増62%

2026/01/2 08:30

2025年の中国自動車市場では、輸入車分野の厳しい冬景色とは対照的に、輸出部門が歴史的な飛躍を遂げている。特に新能源汽车(NEV:新エネルギー車)の輸出が目覚ましく、業界全体の成長を牽引する「新エンジン」として存在感を強めている。

中国乗用車協会(CPCA)のデータによると、2025年1~11月の自動車総輸出量は733万台に達し、前年同期比25%増となった。中でも11月単月の輸出は81万台、同月比48%増と急拡大。こうした勢いの中心にあるのが新能源汽车だ。1~11月のNEV輸出量は301万台、前年同期62%という驚異的な伸びを記録している。

輸出構成も大きく変化している。純電気自動車(BEV)の割合は28%、プラグインハイブリッド(PHEV)は13%、ハイブリッド(HEV)は6%と、新エネルギー比率が全体の約47%を占めるまでに上昇した。一方、従来型ガソリン車の割合は43%まで低下。特に注目されるのはPHEVの爆発的成長で、同期間の輸出は前年比231%増と、まさに「氷と火の二重奏」の様相を呈している。

地域別では、メキシコ、アラブ首長国連邦(UAE)、イギリス、オーストラリアなどが輸出増加の主力市場となっている。さらにベルギーやイギリスをはじめとする欧州の高級市場でも、中国NEVの存在感が急速に高まっている。輸出単価はテスラ比率低下などの影響で一時的に後退したものの、製品構造全体としては上位シフトが進んでおり、高付加価値化の兆しが見える。

商用車分野でも強さを見せている。乗用車の高成長に加え、トラック輸出は29%増、バスは25%増。特にPHEVピックアップなどの新能源商用車が新たな成長ポイントとして浮上している。

こうした「二極化」の背景には、中国自動車産業の構造変化がある。従来、輸入に頼っていた高級車・高性能車市場は、現地生産された国際ブランドと台頭する中国自主プレミアムブランドに徐々に蚕食されている。一方、中国が電動化・知能化分野で築いた圧倒的な産業チェーン優位性は、国内需要を満たすだけでなく、輸出競争力に直結している。

欧州、東南アジア、中東などの市場では、中国NEVへの受容度が急上昇。特にPHEVは「環境性能+実用性」の両立で、海外で予想を超える支持を集めている。

2025年の中国自動車輸出は、輸入市場の縮小と輸出の爆発という「一冷一熱」の構図を鮮やかに描き出した。

(中国経済新聞)