中国の中央企業である中国兵器裝備集団有限公司の元党委員会メンバーで副総経理を務めた劉衛東氏が、受賄罪の疑いで検察当局により起訴された。最高人民検察院が26日に明らかにした。
報道によれば、同氏に関する受賄事件は国家監察委員会による調査が完了し、検察機関へ送致された。最高人民検察院が管轄を指定し、河南省人民検察院が劉氏を受賄罪の疑いで逮捕。さらに、河南省南陽市人民検察院が南陽市中級裁判所へ公訴を提起した。
検察機関は審査・起訴の過程で、劉氏に訴訟上の権利を告知し、取り調べを行うとともに、弁護人の意見を聴取した。
起訴状によると、劉氏は襄樊東風汽車電気有限公司の総経理、東風汽車公司の各部門責任者、神龍汽車有限公司の総経理、東風汽車集団有限公司の党委常務委員・副総経理、東風汽車集団股份有限公司の乗用車事業部総経理、中国兵器裝備集団有限公司の副総経理、中国長安汽車集団股份有限公司の会長など、一連の要職を歴任。その職務上の権限や地位による影響力を利用し、国家公務員の職務行為を通じて企業や個人に利益を提供する見返りとして、多額の賄賂を受け取った疑いが持たれている。
検察側は、受け取った賄賂の金額が「特に巨額」であり、劉氏の行為は受賄罪として刑事責任を追及すべきだとしている。
(中国経済新聞)
