中国の通信モジュールメーカー、美格智能(MEIG Smart)は、自社開発の5G高速通信モジュールが、国内のあるロボット企業の人型ロボット製品に採用され、すでに小規模ながら出荷が始まったと発表した。
同社によれば、搭載されているのは高速・大容量通信を可能にする5Gモジュールで、人型ロボットの外部とのリアルタイム接続や情報処理を支える。また、美格智能の高性能AIモジュールも同ロボットの試作機に採用されており、高性能・低消費電力・高効率を特長とすることで、限られたスペースや電力制約、熱対策といった人型ロボット特有の課題に対応しているという。

このAIモジュールは、ロボットの「感知・計算・制御」を担う端末側の演算能力を提供することで、より高度な動作や認識を可能にする。美格智能は今後も5G通信およびエッジAI技術のロボット分野での応用拡大を進める方針だ。
人型ロボットの実用化をめぐっては、中国国内外で開発競争が加速しており、通信とAI処理の高度化はその中核技術の一つとされる。美格智能の動きは、ロボット産業のエコシステム強化にもつながるとみられる。
(中国経済新聞)