6月1日、上海は63日間のロックダウンを経て、ようやく通常の生産と生活秩序に戻り始めた。上海はオミクロン変異株の影響を受け、累計新規感染者は62万人を超え、合わせて588人が死亡した。
実は、中国でロックダウンを実施しているのは上海だけではない。中国財経新聞によると、3月以降、中国全土で60以上の市・地域が「社会静態化管理」(防疫措置)の通達を出している。その内、上海のロックダウンが最も長く63日間、次いで長春が49日間、吉林省が39日間であった。
厳しい予防・管理のもと、5月下旬以降、全国の新型コロナウイルスは概ね改善傾向を示しているが、依然として社会静態化管理下にある地域がある。5月30日、遼寧省丹東市振興区は「全域社会静態化管理」の実施を発表、これは、4月24日から丹東市で行われている「社会静態化管理」の37日目だった。
丹東市は北朝鮮と川を挟んで向かい側に位置し、中国の北朝鮮への主要な玄関口となっている。
丹東市の某ネットユーザーは、「3月、丹東市で新型コロナウイルスがなかったとき、市内の速達便が1ヶ月間ストップし、家族のビスケットやパンが全くネットで買えずストックできなかった。やっとのことで待ちに待った速達便が始まると、丹東市で新型コロナウイルスが見つかり、突然ロックダウンとなった。何が原因で発生したのか、私たち市民は知らない。新型コロナウイルスの発生から今日で31日が過ぎた。産後ケア(坐月子)も一ヶ月で終わりなのに。14日間新規感染者が出ていない、希望が見えたのに、また11人の無症状者が出た。今は本当にため息しか出ない。」としみじみと述べた。
(中国経済新聞)