北京市のロボット産業の中心地・亦庄に、世界初の「具身(身体性)インテリジェントロボット4S店」が誕生した。Robot Mallと名付けられたこの施設は、8月8日に正式にオープンし、約4,000平方メートルにわたる4フロアを使って、展示・販売・アフターサービス・フィードバックという「Sale/Spare part/Service/Survey」の機能を一体化した革新的なプラットフォームとなっている。
Robot Mallには、国内外の40以上のロボットメーカーが参加し、50種類以上のロボット製品が一挙に展示されている。医療、工業、介護、仮想ヒューマノイド、複合用途など、ロボティクスの多様なシーンをカバーしており、まさに「全国人形ロボットの展示窓口」として機能している。

店内に展示された人型ロボットの価格は数十万元~百万元以上にも及ぶ。例として、Ubtechの「Walker S」は104.2万元(約2132万円)、Walker S1+無人配送車のセットは原価200万元超(約4100万円)という高価格帯も見られる。
同時に、テーブル上のAIロボットやロボット犬、サッカー・チェスができる小型ロボットなど、価格が数千元〜数万元の比較的手頃な製品も一部揃え、「まるで車を買う感覚で」ロボットを購入できる設計となっている。
北京市や中央政府が巨額を投じてロボット振興を推し進める中、Robot Mallは研究開発から市場投入までを一元的に支援するプラットフォームとしての役割が期待されている。
また、販売経験の乏しいロボットメーカーにとって、マーケットへの参入や消費者との接点構築を一気に担える貴重な場となることが期待されている。
展示では棚から物を取る、カフェで飲み物を提供するという高度なタスクも披露されたが、まだ自律性の未熟さも垣間見えた。ロボットが動作を途中で止める場面もあり、技術的成熟と応用の間にはまだギャップがある。
今後、亦庄には人型ロボットのアジャイル製造プラットフォームや試験工場、部品供給プラットフォームなどが整備され、設計から量産までの一貫したロボット産業チェーンが形成されつつある。
さらに、Robot Mallの「1.0版」に続く「2.0版」が今年11月公開予定で、より多様なロボットを取り入れた体験型シーンの拡充が図られている。
(中国経済新聞)