北京市の老人ホームが洪水に襲われ、31人死亡

2025/08/1 13:30

北京市人民政府新聞弁公室は7月31日、北京市防汛救災記者会を開催した。密雲区委書記の余衛国は、密雲区洪水災害により37人が死亡し、そのうち太師屯鎮の養老センター(老人ホーム)で31人の高齢者が犠牲になったと述べた。

密雲区太師屯鎮の養老センターは密雲水庫の上流に位置する。当日、センターには77人がおり、スタッフ8人、69人の高齢者のうち55人が失能または半失能状態だった。28日早朝、洪水が街道に押し寄せ、街全体が水没し、最深部で2メートルに達した。警報を受けて消防救援隊が迅速に出動し、7時にセンター付近に到着したが、水流が激しく、救援隊が入りにくかった。多方面の努力により、10時頃から被困者を次々と救出、捜索作業は翌日まで続き、その間に複数の高齢者が不幸にも死亡したことが判明した。

「これらの高齢者は私の両親と同年代なのに、豪雨災害で亡くなった。私たちも非常に悲しく、深い悲痛を感じる。ここにすべての犠牲者に哀悼の意を表し、家族に慰問を申し上げる。」余衛国は語る。「この事件を深刻に反省し、私たちの仕事にはまだ多くの改善点がある。」

「長年以来、養老センターのある鎮中心区域は安全だったため、予案に転移範囲として含めていなかった。これにより予案に漏洞があることが明らかになり、極端な天候に対する認識が不足していた。」余衛国は言う。この惨痛な教訓は、私たちに「人民至上、生命至上」をスローガンではなく、しっかりと対策に落とし込むことを警鐘する。痛定思痛、安全という弦を常に張り、底線思考、極限思考を強化する。ますます頻発する極端な天候に対して、特に高齢者、子供、身体不便者に関わる場合、伝統的な思考方式で対処してはならない。普段から防災救災能力の向上を強化すると強調した。

(中国経済新聞)