2024年中国自動車4S店の閉店数が4419店に達する

2025/04/12 07:30

2024年、中国の自動車4S店(ブランド自動車特許販売店)の閉店数が4419店に上り、一部の販売ネットワークは自動車メーカーの破綻やブランドの消滅により「全滅」する事態となった。4月10日、中国自動車流通協会の副秘書長である郎学紅(Lang Xuehong)氏は、『2024-2025自動車流通業界発展報告』を発表し、このデータを明らかにした。

報告書によると、閉店数が多かった国産燃油車ブランドには、思皓、東風風行、啓辰、風神、名爵、一汽奔騰などが含まれる。新エネルギー車(NEV)分野では、クラウド度や哪吒汽車といった新興メーカーのディーラー閉店が目立った。

合弁ブランドは主に燃油車製品を扱っており、2024年にはディーラー数が全面的に縮小した。郎氏は、東風日産、上汽通用雪佛蘭、上汽大衆斯柯達、東風本田、広汽本田、北京現代などの合弁ブランドのディーラー店舗数が大幅に減少したと指摘した。かつてディーラーが競って代理権を獲得していた高級ブランドも例外ではなく、ジャガー・ランドローバー、ボルボ、キャデラックなどの経営状況が悪化し、ディーラーの閉店が顕著となっている。

新規開店は新エネルギー車が主流

一方で、2024年には3518店の4S店が新たに開業した。その92%が国産ブランドで、特に比亜迪(BYD)傘下の方程豹や騰勢、長安汽車、奇瑞汽車、華為の鴻蒙智行、極氪などが主要なブランドとして挙げられる。新規店舗は新エネルギー車ブランドが中心だが、一部の燃油車ブランドの店舗も含まれている。

市場構造の変化を反映

郎氏は、2024年の中国の自動車4S店の総数が前年比2.7%減の3万2878店となったと述べた。この増減の変化は、自動車市場の構造調整を反映している。燃油車と新エネルギー車の勢力が逆転し、国産ブランドと合弁ブランドの販売チャネルの状況にも明らかな差が生じている。

報告書によると、2024年の燃油車4S店数は前年比8.4%減の2万5108店となり、新エネルギー車4S店数は22.1%増の7770店となった。合弁ブランドと高級ブランドの4S店数はそれぞれ7744店と3990店で、前年比13.5%減および1.4%減を記録した。

2024年の中国自動車市場は、燃油車から新エネルギー車へのシフトが加速し、国産ブランドがシェアを拡大する一方で、合弁ブランドや高級ブランドが苦戦する構図が鮮明となった。4S店の増減データは、この変革期における市場のダイナミズムを象徴している。今後、自動車流通業界はさらなる適応と変革が求められるだろう。

(中国経済新聞)