4月11日、中国外務省の林剣報道官は定例記者会見を主催した。会見で、ある記者が「ホワイトハウスが中国からの輸入製品に145%の関税を課すことを確認した。これについてどう考えるか」と質問した。
これに対し、林報道官は次のように述べた。「中国は関税問題に関する厳正な立場をこれまで何度も明らかにしてきた。関税戦争や貿易戦争に勝者は存在しない。中国は戦いを望まないが、恐れることもない」と強調した。
林報道官はさらに、米国の対応について批判し、「もし米国が本当に对话や交渉を通じて問題を解決したいのであれば、極端な圧力や無謀な行動を停止すべきだ。中国はこうしたやり方に決して屈しない。どんな対話も、平等、尊重、互恵の原則に基づいて行われるべきだ。もし米国が関税戦争や貿易戦争を強行するなら、中国は断固として最後まで対応する」と述べた。
また、林報道官は中国の立場を明確にし、「中国は責任ある国家として、米国の覇権的行為に対抗措置を取る。これは中国自身の正当な権益を守るためだけでなく、国際的なルールと秩序、さらには世界各国の共通利益、国際的な公平と正義を守るためだ。米国の覇権主義や高圧的な姿勢に対して、妥協や退却は解決策にはならない」と語った。
この発言は、米国が新たな関税措置を導入する中、中国が一貫して保護主義に反対し、対等な対話と国際ルールの尊重を求める姿勢を示したものとみられる。中国外務省の強硬な対応は、米中間の貿易摩擦が今後も緊張を続ける可能性を示唆している。
(中国経済新聞)