トヨタ自動車は5月24日、上海でのロックダウンにより部品の供給が滞っていることが原因で国内10箇所の工場の稼働を、25日から来月にかけて最長5日間、停止すると発表した。
発表によると、5月25日~6月3日までの期間で10工場16ラインを最大5日間停止する。新型電気自動車(EV)「bZ4X」などを生産する元町工場(愛知県豊田市)は3日間、「カローラ」シリーズを生産する高岡工場(同)第1ラインは5日間稼働を止める。同期間の減産影響台数は約3万台となる。
トヨタは今月中旬にも同じ理由で最長6日間、8つの工場の稼働を停止していた。
トヨタは「先を見通すことが依然難しい状況」ではあるものの、6月の世界生産台数が85万台程度になると発表した。世界的な半導体不足の影響により、年初に仕入れ先に伝えていた台数より10万台程度引き下げる。11日の決算発表時に示した2023年3月期の生産台数見通しである970万台は変更しない。
また、ダイハツ工業は23日、上海のロックダウン(都市封鎖)に伴う部品の調達不足を主な理由に、6月の操業停止日を設けると発表した。滋賀第2工場(滋賀県竜王町)は同月17日と20日、ダイハツ九州(大分県中津市)は大分第1工場(同)を同月3日と13日、昼間・夜間両勤務を操業停止する。
昼間勤務のみの京都工場(京都府大山崎町)は同月1―3日に停止する。
(中国経済新聞)