アリババは2月24日に発表した声明で、今後3年間でクラウドとAIハードウェアのインフラ構築に3800億元(約7兆8199億円)以上を投資すると発表、この総額は過去10年間の総額を上回る。 アリババによると、この投資は、中国の民間企業によるクラウドとAIハードウェアへの投資額としても最大の記録を打ち立てたという。
この声明は、アリババ創業者のジャック・マーが習近平国家主席主催の北京での民間企業家フォーラムに出席した後に発表された。彼が中国の最高レベルの会議に公の場で出席するのは、4年ぶりのことだった。
2月21日の決算説明会で、アリババの呉泳銘CEOは、米国の対中チップ輸出規制強化を受けて、アリババはすでにさまざまなチップをストックしており、政策の変更にかかわらず、すでに掲げたAI戦略を達成できると述べた。
呉泳銘氏は、アリババグループは今後3年間、AIを戦略の中核に据え、3つの方向で投資を拡大すると述べた。1つはAIとクラウドコンピューティングのインフラ構築、2つ目はAI基本モデルプラットフォームとAIアプリケーション、3つ目は既存ビジネスAIの変革とアップグレードだ。
呉泳銘氏は、AI技術の発展はまだ初期段階にあり、急速な技術発展、ビジネスモデルはまだ明確には見えない、将来的には、大きなモデルのインテリジェンスの強化に伴い、新しいビジネスモデルが登場するだろうと指摘した。 しかし、クラウドコンピューティングネットワークは、電気の時代の送電網のようなもので、AI時代のインフラであり、商業リターンが決定され、「将来、トークンの90%は、クラウド上で生成され、出力される」とし、クラウドへの投資を増やす必要があると述べた。
(中国経済新聞)