チャイナモバイル広東支社、5G+「デジタル」でキャンパスを一段と先端化

2025/02/23 08:00

ビッグデータ、AIなどを代表とする新たな技術革命や産業の改革が進む中、教育の分野にも広くデジタル技術が利用され、モデルチェンジを進める新たな力になっている。チャイナモバイル広東支社は最新の情報技術を生かし、学校の授業や安全管理、リソースのシェアなどを全面的に改良し、スピーディーで安全、高機能なキャンパスを築き上げている。

潮州市の城南中英文学校に通う林さんは、顔認証を使って電話を掛け終わった後、「今は顔認証で出席確認も電話もできる。『ICカード』がいらなくなったのでとても便利だ」と笑顔で語った。

チャイナモバイル広東支社は、従来の「ICカード」における紛失や破損という問題点を踏まえ、AIの顔認証技術により「Wechatビデオ通話+AI打刻機」という新たなモデルを設け、学校の公衆電話を顔認証によるビデオ通話に変えた。この事業の責任者は、「校内に高速撮影のウェブカメラや顔認証ゲートを設置しており、従来の『ICカード』による出席確認に代わってAIによる自動認証とした。『校内顔パス』方式として移動が便利になった上、カードの紛失によるトラブルを根本的に廃絶した」と述べている。

チャイナモバイル広東支社は今、情報技術をバックにトータル的な学校のセキュリティー体制の構築を進めている。汕尾市陸河県の南渓中学では、顔認証のほか、ワンタッチ警報や音声通話などの機能を備えた通報システムを公安局の110番指揮センターに接続しており、緊急事態への対応として「即実行キー」やボタン一つで通報可能な形を導入している。従来の通報とは違い、ひとたびアラームが鳴れば110番の指揮センターが直ちに現場周辺の警官を集めて包囲や支援、処置にあたらせ、学校の安全性を大きく向上させて「セーフティーネット」を築いている。

北京理工大学珠海キャンパスの教室には、デジタル化したスクリーンや電子黒板、やり取り可能なシステムなど、様々な先端機器がずらり揃っている。チャイナモバイル広東支社は、IOTセンサーやビッグデータ、AIなどを駆使して従来の教室や授業を先端化するスマート教室を打ち立てた。教室での授業と管理機能を統合させて、教室内の様々な端末機器をダイレクトにつなげて利用を便利化するなど、高機能な管理や授業、環境のスピード切り替えなどを果たす最先端の教室としている。

北京理工大学珠海キャンパスのインタラクティブ式「スマート教室」。

このキャンパスにおける大きなハイライトはオンライン交流システムである。授業の様子がリアルタイムに映し出されるハイビジョン画面を通じ、他校や他地域の学生、教員が「対面」交流をするもので、映像が1つのみで遠隔交流が不便、教育資源がアンバランス、といった従来の授業で見られた問題を解消している。

クラウドPCを設定するチャイナモバイル広東支社のネットワーク担当者。

チャイナモバイル広東支社は今、セキュリティー面から授業の革新まで、デジタルというペンを使って最先端教育の新たな姿を描いている。

(中国経済新聞)