中国中央銀行、香港で1兆2650億円の中国元手形を発行

2025/02/14 07:30

中国人民銀行は2月12日、香港で2025年2回目および3回目併せて計600億元(約1兆2650億円)の中央銀行手形を2月14日に発行すると発表した。2025年は1月にも香港で、1回分としては過去最大額となる600億元のオフショア手形を発行しており、今回は2度目の発行となる。

オフショア手形は中国元の流動性を促すもので、中央銀行として為替レートを安定させる重要なツールである。3回目の手形は固定金利付利息債券であり、利息は半年ごとで発行額は200億元(約4216.5億円)、期間は2025年2月18日から2026年2月18日までの1年間で、満期日が祝日・休日となった場合は順延する。

中国人民銀行公開市場業務操作室によると、今回は香港金融管理局の「債務ツール中央決済システム債券入札プラットフォーム」を通じて発行するという。

  中国銀行研究院の上級研究員である王有鑫(Wang Youxin)氏は、「高額なオフショア手形を発行することで現地での中国元の流動性が確保され、ショート構築に伴うコストを上昇させて為替レートが安定する。また、香港で信用ランクの高い中国元の金融商品が増え、中国元の収益率が上昇カーブを描き、一段と金融市場へ浸透するようになる」と述べている。

(中国経済新聞)