中国の「春節」は、2024年12月4日にユネスコ(国連教育科学文化機関)により無形文化遺産に登録されたことで、「中国人の伝統的な新年を祝う社会実践」という如実で見事な定義が描かれた。そして2025年、初めてこうした形で春節を迎えることになる。
中国工芸美術館の無形文化遺産館で現在、春節に関する代表的無形文化遺産を芸術として表現する催し「年越し——春節特別展」が開催されている。
豊富で多彩な展示内容
1.春節の移り変わり:冬至から腊八節、小年、大晦日、春節、元宵節など、年越しにまつわる様々な伝統節がある。歴史を語り現代の姿も見えるもので、最後には「新春大吉」の前で集合撮影をして、楽しく和やかなムードが続いてゆく。
2.味わい体験: 年画、切り紙、しんこ細工、凧揚げ、家族団らん、つぼ投げ、旺火、獅子舞、そろばん、ぼんぼり…
3.旧正月市場: 北京の景泰藍、玉石彫、ウサギ人形や、河北省豊寧の切り紙、天津の木版画、飴細工など、またさまざまな一品グルメや年越し関連グッズが縁日のように賑やかに彩る。
4. うちわ太鼓や竹馬などのパフォーマンスもあれば、活字印刷、工芸品づくり、器の絵付けなど、体験イベントも用意されている。
(撮影:ANNA ZHENG)
(中国経済新聞)