1月23日、アメリカ計算機協会(ACM=Association for Computing Machinery)が発表した最新の会員リストによると、アリクラウドのCTO(最高技術責任者)で阿里通義実験室のリーダーである周靖人氏が新たに名を連ねた。クラウドコンピューティングやSQLでの多大な貢献が評価されたものである。
周氏は、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、AI、大規模分散型システム、データベースなどの世界的な権威者で、海外の有名刊行物やカンファレンスで100件以上の論文を発表しているほか、VLDBやSIGMODなどの国際カンファレンスや刊行物の審査員を務めている。2015年にアリババグループに入社し、次世代コンピューターシステムを構築してアリババの計算技術を世界レベルに押し上げた。その後、ニューリテールスマートエンジン事業部のトップとなり、通販サイトに強力な検索推薦システムを付加した。
2020年にはスタッフを率いて大規模言語モデル(LLM)を手掛け始め、フルモデルでフルサイズの世界的な「通義千問」や「通義万相」などを発表した。さらに、業界で先駆けてMaaS(Model-as-a-Service)を打ち出し、中国最大のAIオープンソースコミュニティー「魔搭」を作り、1000万人以上の開発者へ4万件以上の優れたAIモデルを提供している。スタッフを率いて開発した超大規模なグラフニューラルネットシステムAliGraphは、中国電子学会の科学技術進歩一等賞や世界人工知能大会のSAIL賞を受賞している。周氏は2018年に、クラウドコンピューティングやビッグデータの業績を評価されてIEEE Fellowに選ばれている。
ACMは1947 年に創設され、コンピューターサイエンスの学会としては世界最大規模であり、コンピューターに関する貢献度が上位1%の会員にFellowの称号を与えている。
(中国経済新聞)