中国の物流大手・京東物流、東京に倉庫を開設

2024/12/28 14:30

12月25日、中国の物流大手・京東物流(JD Logistics)は、日本及び韓国で初の自社倉庫となる「東京1号倉庫」を開設した。日韓両国の企業や現地に進出している中国事業者などを相手に、通販として一本化し総合的なサプライチェーンを提供する。また京東物流はこの日、今後2–3年間で日韓両国に複数の自営海外倉庫を設置し、多国間をつなぐ国際航空ネットワークを構築する計画を発表した。アジア太平洋地域で「2–3日以内の配送」の実現へ物流網の強化を進めるという。

「東京1号倉庫」は千葉県に所在し、数百万点の商品が収容可能である。また、搬送ロボットやピッキングロボット数百台、さらに自動化作業ラインなど、最新の自動化設備を備え、手作業による従来のモデルと比べて作業効率は100%以上向上しているという。

また、倉庫内には高密度の自動倉庫が導入され、高さの違うロボットを組み合わせた形で倉庫上部の空間を効率的に活用しながら、入出庫作業のスピードを上げている。物を人に届ける従来の自動化システムと比較して、保管効率は50%以上、ピッキング効率は35%以上向上したとしている。

さらに京東物流は、アジア太平洋地域で倉庫の建設を計画しており、日本、韓国、東南アジアの中核都市をカバーする物流ネットワークを構築し、相手先のサプライチェーン効率を向上させる総合的なソリューションとする。ま海外倉庫は注文当日の商品出庫を可能とし、トータルの実行時間を日韓両か国における平均より24時間短縮し、現地購入者に一段と優れたサービスを提供する。

京東物流は、2025年までのグローバル化サプライチェーン計画のスケジュールも発表した。世界規模の倉庫ネットワークと航空ネットワークを構築することでスピーディーな国際配送サービスを推進し、

海外の利用者や中国から現地進出する事業者、国際事業者に対し総合的なサービスを施し、手軽でスピーディーな最高の物流サービスを実行する。

(中国経済新聞)