マスク氏「中国の経済規模はアメリカの2倍から3倍に」

2022/05/20 11:10

テスラのCEO・マスク氏は5月18日、ポッドキャストの番組で、中国の経済規模はいずれアメリカの2倍から3倍に達するだろうと述べた。アメリカに対して、中国と競争するため「内輪もめ」をやめるべきだと警告している。

マスク氏は番組で、「中国はアメリカの2倍、あるいは3倍の経済大国になるだろう。この世の人すべてが初めて見るもので、ただ事ではないと思うのではないか」と述べた。

 マスク氏は、「よってアメリカは、内輪もめや自分攻撃をしない方がいい。年がら年中自分を攻撃しているが、実におろかだ。それより、 『今こそ競争力を高めなくては』と考えるべきだ」と言う。さらに、「今、この街に子供がやって来た。体格がわれわれの2倍か3倍くらいある。だから足取りを早め、内輪もめをやめた方がいい」と続けた。

目下、アメリカは世界最大の経済大国で、それに次ぐのが中国である。アメリカの経済分析局によると、去年の経済総生産はおよそ23兆ドルであった。一方、中国国家統計局によると、中国の去年のGDPはおよそ17.1兆ドルとなっている。

イギリスのシンクタンク・経済ビジネスリサーチセンター(Cebr)は去年末、「中国は2030年前後にドルベースでアメリカを抜き、世界最大の経済大国となる」と予測した。

マスク氏が中国を称賛したのは今回が初めてではなく、今月初めにも「フィナンシャルタイムズ」で、中国を「才覚が溢れ、勤勉に働く」と表現している。さらにマスク氏は、中国に「大変力のある会社が生まれ、電気自動車でテスラと競争するようになる」と付け加えている。

テスラの去年の販売台数は935222台で、このうちおよそ半分が中国で購入されたものである。マスク氏は以前にも、中国での販売分はテスラ全体の25%から30%までいくだろうと表明している。

(中国経済新聞)