中国電子商取引(EC)大手のアリババグループ傘下で国際EC事業を担う「アリババインターナショナル(Alibaba International Digital Commerce Group)」が、日本向けの越境ECアプリ「TAO」をリリースした。現在、アパレル・アクセサリー、インテリア家具、バス・寝具、アウトドアキャンプ、ペット用品、調理器具、オフィス用品などのカテゴリーで300万点以上の商品を扱っており、今後も商品数やカテゴリーを拡充していくという。
アリババによると、「TAO」のインターフェースは著名なWebやUIのデザイナーである田中良治氏がユーザーの趣味に十分マッチしたものを作り上げた。この中で決済については、クレジットカード、デビットカード、PayPay、コンビニ決済、Pay-easyなどに対応し、様々なユーザーのニーズを満たしている。また専門の日本語カスタマーサービスチームを設け、アプリでのオンラインチャット、電話、電子メールなど多様なカスタマーサービスを提供し、トータルサポートをしている。
「TAO」はまた、クロネコヤマトや佐川急便などの大手運送会社と協力し、商品を安全に届ける体制を整えている。さらに購入から40日以内であれば無条件で返品を受け付け、初回注文は配送料が無料で、2回目以降は購入額が合計3500円以上であれば配送料無料となる。機能面については、シーン別やトピック別に商品を推薦するという探索ができる。このほか、ユーザー自身のお気に入りリストが共有したり、他のユーザーとの買い物について交流したりできるソーシャル機能も備えている。
アリババはこのほかまた最近、日本のユーザーにより良いサービスを提供するため、淘宝日本(タオバオニホン)(Taobao Nippon Kabushiki Kaisha)を設立した。
これまで、海外でタオバオにより購入した商品は運送委託先会社が「代理購入」し、留保した上で発送する必要があった。Tmallは今年、11月11日のキャンペーン「ダブルイレブン」を前に、シンガポール、マレーシア、タイ、日本、韓国、ベトナム、カンボジア、香港、マカオ、台湾を対象とし、注文が一定額以上に達すれば送料無料というキャンペーンを講じる。情報によると今年のダブルイレブンは、タオバオやTmallで海外ECの増量を計画している事業者のうち、取引量がすでに倍増している会社が7万社近くに達しているという。
(中国経済新聞)