中国は間もなく1年で最後の長期休暇となる国慶節を迎える。今年は10月1日~7日の計7日間が休みとなるが、「飽きるまで目一杯楽しもう」という行楽予定を立てる人が多く、2日間の代替営業日を有給休暇とし、週末も加えて計10日間という「超大型連休」をとろうという動きが広まっている。オンライン旅行会社「途牛(Tuniu)」によると、現時点で行楽を予定している人のうち、「前倒し休暇」をとる人が31%近くに達し、「10連休」という人も12%近くになっている。
今年の連休の人出について、まず9月28日に最初のピークを迎え、連休初日の10月1日が最大の移動ラッシュとなり、その後10月4日まで混雑が続き、10月5日~7日は徐々に行楽地に向かう人が減っていくという。
連休中は国全体で観光客が増えそうである。9月29日現在の「途牛」の予約データによると、国内で長期旅行に出かける人が52%であり、旅行の日数については「5-6日間」が40%で最も多く、「8日間以上」が11%弱である。ヨーロッパの10か国近くを20日間以上かけて回るという人もいる。
アリババグループが運営する旅行サイト「フリギー(Fliggy、飛猪)」によると、予約数の中では長期旅行の割合が多く、海外旅行に行く人の数も増えて航空券やホテルの予約数が去年を大幅に上回っている。人気の旅行先は日本、タイ、韓国、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、インドネシア、ベトナム、アメリカなどであり、予約数が目立って増えているのはチリ、クロアチア、ベルギー、ハンガリー、チェコ、フィンランド、ノルウェー、オランダ、UAE、スリランカである。
また、今年前半から海外でのクルーズ船ツアーやレンタカーでのドライブなどが人気を集めている。フリギーによると、最近1週間の予約状況を見ると、海外でのレンタカー利用が前年比150%以上の増加で、クルーズ船は去年より600%近くも伸びている。
(中国経済新聞)