「西遊記」を題材にした中国発のアクションRPG「黒神話:悟空」(BLACK MATH: WUKONG)の制作までを描いたドキュメンタリー「路在脚下」(道はあなたの足元にある)が、9月21日11:00に一斉配信される。その前の9月20日にはTapTapで先取り配信され、ゲームに隠された神秘のベールがはがされる。
このドキュメンタリーは、開発元である「遊戯科学」のアートディレクター・楊奇氏を「GCORES」(機核)が取材し、「GSENSE」(即視)が撮影および制作をし、アプリストアのTapTapがスポンサーとなって披露されるものである。
映像では、「黒神話:悟空」のセクション数が当初の予定だった11から5つに減ってしまった理由など、知られざる裏話が盛り込まれている。
さらにまた、楊氏やそのスタッフが伝統的文化をゲームの場面に取り入れた方法や、中国各地を巡って昔の建物や痕跡を画像化する苦労の道のりも垣間見ることができる。
またこのような裏話のほか、「黒神話:悟空」での魅力あふれるキャラクター設定や、昔の建物や彫像、壁画などをいかにしてリアル感満点でゲームに再現したかが、十分に解き明かされている。
制作者が作品を練り上げていく際に出くわした様々な問題や、それらをどのように克服し、文化の重みを十分に盛り込んだハイクオリティーなゲームを作り上げた姿がうかがい知れる。
「黒神話:悟空」は現在、すでに抜群の実績を残しており、ネットのコミュニティーで随分と盛り上がりを見せている。VG Insightsの最新データによると、Steamでの販売数は1960 万本で売上高は9.60 億ドル(約1350億円)以上となっている。
今回の「路在脚下」は、ゲーム作りにおける秘密を解き明かす場面が多く、制作時の裏事情が十分にわかり、クリエイターの独自のモノづくりが感じられ、中国の伝統的文化を十分に理解することができる。
(中国経済新聞)