海南省、台風11号による被害額が1.5兆円超 10年前の台風9号を大幅に上回る

2024/09/12 13:35

海南省は台風11号(ヤギ)による被害総額が10年前の台風9号(ラマスーン)を上回った。

公式発表によると、海南省海口市、文昌市、澄邁県、臨高県で、台風11号による現時点での直接被害額は計800億元(約1.59兆円)近くに達しており、10年前の台風9号(119.5億元=約2378億円)の6倍以上、2023年1年間の省全体のGDP=7551億元(約15.03兆円)の9.4%に相当する。

海南省で9月10日に行われた台風11号緊急対策記者会見(4回目)によると、臨高県では人口420594人のうち95.66%にあたる402327人が被災した。9月10日12時現在の被害総額はおよそ96.49億元(約1920億円)となっている。

また澄邁県も大打撃を受けており、同じく記者会見で、9月9日現在の各種被害総額が100億元(約1990億円)以上、道路の損壊が300キロメートル以上、電線の損壊が1000キロメートル以上と発表された。

海口市や文昌市はさらに深刻であり、同じく記者会見で9月7日の時点での被害総額が海口市はおよそ263.24億元(約5239億円)、文昌市がおよそ327億元(約6508億円)と見積もられている。

台風11号は9月6日16時20分ごろ、中心付近で風力17以上(62メートル/秒で「猛烈な」レベル)の状態で海南省文昌市翁田鎮に上陸した。中国に上陸した台風の中では2014年の台風9号に次ぐ強さであり、秋台風としては過去最大であった。

(中国経済新聞)