シャオミ、初めて自動車事業の決算を発表

2024/08/24 14:30

中国のテクノロジー大手「シャオミグループ」は8月21日、2024年第2四半期の決算を発表した。売上高は前年同期より32%も増えて過去最高の888.88億元(約1.81兆円)であり、前年比、前期比とも4期連続のプラスとなった。また利益率も20.7%で好調を維持している。利益は前年比38.3%増の50.7億元(約1034億円)、調整後の純利益は同じく20.1%増の61.75億元(約1259億円)であった。

また今回初めて発表した、新事業であるEV(電気自動車)に関する実績を見ると、売上高は64億元(約1305億円)で純赤字額が18億元(約367億円)であり、1台あたり6万元(約122万円)以上の赤字となっている。

シャオミの経営陣である廬偉氷総裁はこうした赤字について、「規模がものをいう業種の典型である自動車界にあって今は規模がまだ小さいこと、初代車種となった『SU7』への高額な投資を回収するのにまだ時間がかかることが主な理由」と述べている。またSU7はあらゆる車種の中でも電池代が非常に高くコストがかかるEVセダンであって、これから規模が拡大し、生産体制を掘り下げて納入にも力を入れていくことで赤字を縮小させるとの願いを語っている。

シャオミの創業者である雷軍氏は8月21日夜、ブログの「微博」で、「車造りは大変だがうまくいけば格好いい。今はまだ投資段階なので、理解願いたい」と表明している。

SU7シリーズは2024年3月にローンチされて以来、急速に生産を拡大し納入も加速している。第2四半期の新車納入台数は27307台で、6月と7月はともに1万台を超えた。シャオミによると、年間10万台という目標は11月に前倒し到達の見込みであり、一気に12万台を目指すとのことである。また販売店の数について、廬総裁は「現時点で100店舗を超えており、年末までに220店舗とし、全国59都市をカバーする予定」と述べている。

(中国経済新聞)