GM中国、人員削減のうえ大規模な改革を予定

2024/08/16 12:00

Bloomberg Newsによると、アメリカ自動車メーカーのゼネラルモーターズ(GM)が、世界最大の自動車市場である中国で事業の改革として人員削減をするという。 

対象となるのは、合弁会社である上汽GMと上汽GM五菱の2社という。上汽GMについては、パートナーである上海汽車集団(上汽集団)との30年にわたる契約期間が2027年に期限となり、GMとしては、それまでに自社の運営や車の開発事業への資金を確保するために引き続き利益を上げていく狙いがある。

GMにとって中国で2番目の合弁会社である上汽GM五菱は、上海汽車集団および五菱集団(現「広西汽車集団」)とともに、小型で安価な車の生産を目指して設立したもので、中国で需要が増え続けているコンパクト型EVを手掛けていることから、GMは今後について有望視している。

関係者によると、GMと上汽集団はこれから数週間かけて、中国の関係先で研究部門も含めた人員削減や生産体制の削減について検討する。世界最大の自動車市場である中国で外国メーカーは今、多くの国内メーカーと争いを演じており、生産過剰が深刻化している。GMの路線変更はEVの生産に踏み切るもので、より高級な車種や輸入車に特化していくことになる。

GMの今回の削減計画について、匿名の人物によると、「検討中で公表はしていない」とのことである。GMは引き続き上汽集団や五菱汽車との合弁企業を存続させ、EVも含めて現地でより安値の車を生産し、一部は輸出していく。

上汽集団の2024年7月の速報値によると、上汽GMの月間販売台数は1.5万台で前年比82.42%の大幅減、また今年1~7月の累計は同じく55.14%減であった。上汽GM五菱も7月の販売台数は31.72%の前年割れとなっている。

(中国経済新聞)