東風ホンダ販売部副部長「一部のメーカーは危険性を利用者にもたらしている。オリジナルこそ着実に歩む道」

2024/07/2 07:30

東風ホンダ販売部の楊忠華副部長は新車発表会で、「一部の新エネ車ブランドが端折るような策を講じ、開発期間を短縮して品質を引き下げ、寄せ集めの車を売り出して危険性を与えるなど、利用者をカモにしている。見える部分で豪華な冷蔵やテレビやソファーを用意する一方、見えない部分は安物にすり替え、材料を手抜きしている」と述べた。

東風ホンダはこのほど、e:Nシリーズでモーター駆動方式の「e:NS2」車種4タイプを発表した。希望小売価格は18.98万~20.98万元(約420万円~464万円)で、期間限定の3万元(約66万円)値引きを適用すれば15.98万~17.98万元(約353万円~398万円)となる。CLTCの航続距離は545キロメートルである。

設備については、AI音声ガイド、子供置き去りチェック、220ボルトのコンセント差込口などを備えた車載器「Honda CONNECT 4.0」を導入しているほか、レベル2の自動運転が可能な安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載した上、エアバッグ7か所を標準装備としている。

東風ホンダは今年さらに、EVを2車種打ち出す予定である。ひとつは自社の新エネ車ブランド「霊悉(LINGXI)」初のAクラス「潮跑霊悉L」、もうひとつはホンダの新ブランド「燁」の新作である「燁S7」である。

ホンダの五十嵐雅行中国本部長は先ごろ、「新エネ車のラインナップについて他社より遅れをとっていることは認識している。新しいブランドやプラットフォームで電動化戦略を加速したい」と述べている。ホンダは2027年以降、中国での販売車種はすべてハイブリッドまたはEVとし、燃料タイプの新車は打ち出さない予定である。さらに2035年には、EVの販売割合を100%とするという。

ホンダはまた中国でのEVについて、既存の「e:N」ブランドのほか、新ブランド「燁」で3車種をデビューさせる。このうち、「燁P7」と「燁S7」を2024年末に発売し、「燁GT CONCEPT」を2025年に量産化する。また2027年までにシリーズ6車種とする予定である。

電動化が急激に進む中国で、ホンダは販売不振であり、今年5月は前年同期比34.7%減の6.6万台であったほか、東風ホンダは同じく30.09%減の3.3万台であった。

外国との合弁で打ち出した新エネ車は中国製車種よりもスペックやスマート性能が落ちると見られており、これが売り上げ不振の大きな要因になっている。東風ホンダ販売部の楊副部長は、一部の新エネ車ブランドはゼロから立ち上げ、資産運用や人気、コンセプトを侮っており、オリジナルこそ着実に歩めるものであることを知らない。また、無責任な姿勢で開発期間を短縮して質を落とし、利用者に危険性をもたらしている」と見なしている。

(中国経済新聞)