上海、外国人観光客向けのプリペイドカード発売、便利な決済体系が構築

2024/06/17 17:30

新華社の報道によると、上海が最近外国人観光客向けの「Shanghai Pass」の販売をスタートした。この「Shanghai Pass」は、実名登録が不要で、1000元(約円)までのチャージが可能となっており、さまざまな場所で利用することができる。

上海では、公共バスや地下鉄、タクシー、フェリーなどに乗ることができるほか、文化観光スポットやショッピング施設、スーパー、コンビニなどでもこのカードを利用できる。さらに、北京や西安、桂林といった330都市以上の公共交通機関でも利用可能。

また、カード購入やチャージ、払い戻し、メンテナンスサービスポイントは上海浦東国際空港ターミナルビルT2、虹橋交通ターミナル、及び一部の利用者の多い地下鉄の駅のサービスセンターなどの上海公共交通カード取扱店舗で行うことができる。

上海都市旅游卡発展有限公司の孫瑶総経理の紹介によると、「5月19日から発売が始まった『Shanghai Pass』を、これまでに延べ約1100人が購入し、利用回数は延べ3万7000回以上に達している。上海浦東国際空港や上海東方明珠広播電視塔(タワー)、上海博物館のお土産ショップ、黄浦江観光など、色々な場所で使用されている」としている。

今年第1四半期(1-3月)、上海では海外発行のクレジットカードにも対応できる信用照会端末4万5000台以上を設置し、今年の年末まで、8万台にまで増やす計画とある。市全域の大型商業エリアや空港、港、地下鉄駅、三つ星以上のホテル、3A級(5A級が最高)以上の観光地などでは、海外発行のクレジットカードが使えるようになった。加えて、海外発行のクレジットカードを使ったセルフキャッシング、微信(WeChat)および支付宝(アリペイ)などとの紐づけ、小銭の両替といったサービスが続々と打ち出され、「金額が大きい場合はクレジットカード、少額の場合はQRコードスキャン、必要な場合だけ現金」という便利な決済体系が構築されている。

(中国経済新聞)