中国猛暑ランキング上位10地点、最低でも42℃以上

2024/06/14 11:30

中国北部はこのところ、広範囲で猛暑に見舞われている。天気に関する最新の公式情報によると、6月11日11時-16時の全国の猛暑ランキング10地点のうち河北省が7か所、ウイグル自治区が3か所となっており、この中の最下位でも42.2℃であった。

各地の気温について、河北省中南部、天津市中南部、山西省南西部、河南省中北部、山東省の大部分、江蘇・安徽省北部、内モンゴル自治区南東部や西部、ウイグル自治区中部などが35℃~39℃、河北省中部、山東省北西部、ウイグル自治区トルファンなどでは40℃~43.3℃に達し、山東省、河北省、天津市、江蘇省の観測所計27か所で最高気温が6月上旬としては過去最高となった。

向こう3日間も北部を中心に暑さが続き、河北省中南部、河南省、山東省、ウイグル自治区トルファン盆地などでは最高気温が39℃~42℃となる見込みである。中央気象台は引き続き猛暑に関する警報を発令しており、河北省気象台は3日間連続で猛暑特別警報を発している。

また、河南省気象台も6月9日8時に猛暑に関する警報を発令し、地元気象庁は4級の重大な気象災害の緊急体制を講じている。

記録的な猛暑ついて、中国天気網の気象アナリストの翟羽氏によると、「北部ではこの夏最強レベルであり、範囲も広く猛威を振るい、長期間続いている」と分析する。暑さは10日から13日がピークで、河北省、山東省、河南省、山西省、陝西省など計70万平方キロメートル近くで猛暑日となり、河北省南部、河南省、山東省、陝西省中部などでは40℃超えとなりそうである。

翟氏はまた猛暑の原因について、大陸の暖気の張り出しと乾燥気団によるものという。華北や黄河下流域などは暖気の張り出しやその前面の北西気流を受けて晴れて暑い日が続き、日差しも強い上に乾燥気団も加わって、一段と気温が上がっているという。

(中国経済新聞)