中国のライブ配信大手「斗魚」、キャスターの違法活動による収益20億円以上を返納

2024/06/11 07:30

中国のライブ配信大手「斗魚」は2024年第1四半期の決算報告で、キャスターの違法な活動で得た収益1.117億元(約24億円)を返納したと発表した。

また斗魚は、この活動について、会社自体は法的な手順や調査の対象ではないと強調したほか、法に従うという経営の原則を常に守り、今回の返納による日常の運営への実質的な影響はないとしている。

斗魚は、去年11月に四川省成都で陳少傑CEOがカジノを開設したとして逮捕されたほか、キャスターが犯罪行為の疑いで取り調べを受け、今年4月に有名キャスター「一条小団団」逮捕された件が陳CEOの件と関わっていると報道された。その際にライブ番組が相次ぎ中止となったが、数か月たった今、番組再開を果たしたキャスターもいれば、他のサイトで登場したり、復帰のめどが立たななかったりするキャスターもいる。

斗魚は最近、業界内の環境の変化で業績が低迷している。2024年第1四半期、売上高は前年比29.9%減の10.4億元(約224億円)で、収益は2023年同期の純利益1450万元(約3.13億円)から一転し8800万元(約19億円)の赤字計上となった。調整後ベースでは前年同期は純利益2580万元(約5.56億円)、今期は赤字8570万元(約18.5億円)である。

こうした不振に加えて、ユーザー数も減少している。決算によると、第1四半期の月間平均アクティブユーザー数(MAUs)は2023年同期の5020万人から9.76%減って4530万人、平均有料会員数は去年同じく450万人から24.44%減って340万人であった。

ただ財務諸表を見ると、広告およびその他の収入が2.388億元(約51.5億円)で全収入の23.0%を占め、2023年同期の7.7%から大幅に増えるなど、事業の多角化について成果が出て売上構成が改善している。

(中国経済新聞)