「ウェアラブルデバイス」というコンセプトが誕生してから10年余りが経過した今、子供をターゲットにした商品まで現れている。
ファーウェイは先ごろの夏季商品発表会で、子供用のスマートウォッチ「5 Pro」を披露した。電池容量は800mAhで連続駆動時間は同じグーグルのキッズウォッチを上回るほか、解像度が200万画素および500万画素のカメラ機能を搭載している。4Gネットワーク対応ではあるがSIMカードが必要であり、本体に差し込み口が備わっている。
この「5 Pro」は機能面について、決済、SNS、オフライン位置情報、ビデオ通話、学習など豊富に取り揃えている。また定価は、この分野として競争面でかなり優位に立てる1198元(約2万5868円)となっている。
またシャオミも、子供用スマートウォッチについて「米兔」(MITU)という専門ブランドを抱えており、今年3月末にはカメラ2台、大容量電池、AI学習アシストといった機能を持つ学習用ウォッチの「7」と「7X」を相次ぎ発売した。スペックについて、メモリー容量は「7」が1GB+8GB、「7X」が512MB+4GBで、ハイスペックである「7」は心拍数測定などヘルスケア機能も備わっている。定価は「7X」が599元、「7」が799元(約1万7252円)である。
さらに、子供用スマートウォッチと言えば存在感のある「小天才」というブランドがあり、今年5月には主力品となる「Z10」を発表した。ハードウェアは従来の数品種に見た目似ているが、解像度が800万+500万画素のカメラを備え、光学式手振れ補正やフラッシュも付いているなどスペックが強化されている。画面は網膜並みの解像度であり、位置情報については国外でも利用可能のレベルにある。もちろん値段も張り、最低価格が2399元(約5万1800円)である。
ファーウェイ、シャオミ、小天才といった中国ブランドは、国内のターゲットにより適した子供用スマートウォッチを打ち出しており、ハードウェアを一段と整えた上にヘルスケア機能や学習機能などについても力を入れ、セールスポイントが豊富になっている。
(中国経済新聞)