華春瑩氏、中国3人目の女性外務次官に

2024/05/29 10:00

中国人力資源社会保障省は5月27日、中国国務院が華春瑩(Hua Chunying)氏を外務次官に任命したと発表した。

華氏は略歴を見ると、1970年4月江蘇省生まれ、1992年に中国外務省に入庁し同年から西ヨーロッパ司職員となり、1995年から駐シンガポール共和国大使館職員、随行員、三等書記官、1999年から中国外務省西ヨーロッパ司三等書記官、副処長、2003年から駐EU大使団二等書記官、一等書記官、参事官、2010年から中国外務省ヨーロッパ司参事官となっている。

さらに華氏は、2012年に中国外務省の新聞司副司長および報道官となり、2019年に新聞司司長に就任した。

華氏は、2012年11月16日に初めて外務省報道官としてプレスホールに姿を見せ、報道陣と対面した。中国では李金華(Li Jinhua)氏、範慧娟(Fan Huijuan)氏、章啓月(Zhang Qiyue)氏、姜瑜(Jiang Yu)氏に次ぐ5人目の女性報道官となり、この中で在任期間は最も長かった。中国外務省は2021年10月にホームページで、華氏が外相補佐に就任して広報、接待、翻訳を担当すると発表している。

中国のこれまでの報道によると、華氏はテニスの愛好者であり、2013年には本格的な練習の経験がない中で、初めて外務省のテニス愛好者とともに、オリンピックスポーツセンターで中国中央国家機関テニス協会のボランティア幹部練習に参加した。その後は出張や残業がない限り毎週末参加し、基本動作から学び始めてしっかりと基礎を身に着けた。

華氏の最近の動向について、中国外務省のホームページによると、5月20日に外相補佐として中南米ハイレベルシンクタンク若手学者の訪中団と面会し、中国式現代化や人類運命共同体などの理念、台湾問題における中国側の立場を説明した。また双方は、中南米と中国の関係やシンクタンク交流などについて意見交換している。

中国では過去に、女性の外務次官は王海容(Wang Hairong)氏が1974年7月から1979年2月まで、傅瑩(Fu Ying)氏が2009年から2013年3月まで務めており、華氏が今回で3人目となる。

華氏はまた、初めての1970年以降生まれの外務次官となり、これまでで最年少での就任となる。

(中国経済新聞)