エジプト・Nile TC記者：

王大臣こんにちは。ガザ地区で取材した際に、飢えに苦み暮らしも不自由で、毎日大量の人道物資が入らないことが分かった。国際社会はいかにしてパレスチナ人を守っていくか。パレスチナ問題における中国の公正な立場はアラブ諸国から評価されている。パレスチナ問題の解決策は何か。中国はそこでどのような役割を果たすか。

王毅大臣

アラブ諸国を代表してのその質問は、とても重要で特に必要なものだ。今回のパレスチナ・イスラエル衝突で一般市民10万人が死傷した上、罪のない平民たちがどれほどがれきの下に埋もれているかわからない。人の命には貴賎がなく、種族や宗教での差別はいけない。21世紀である今、この人道的災害を止められないことは人類の悲劇であり、文明の恥でもある。どのような理由があっても、衝突の継続は正当化してはいけない。一般市民の殺戮はどのような言い訳も通用しない。国際社会は速やかに行動を取り、即時停戦をすべてに優先する第一の任務とし、人道支援の確保を待ったなしの道義的責任とすべきだ。ガザの市民は生きる権利があり、女性や子供には親族のケアが必要だ。すべての人質を釈放し、市民を傷つける行為をすべて阻止しなければならない。

ガザでの惨劇で、パレスチナの領土が長らく占領されている事実をこれ以上無視できず、独立国家を目指すパレスチナ人の願いをこれ以上交わしてはならず、パレスチナ人の被った歴史的不公正が世代を越えても改まらないは許されない、ということを改めて知らされた。パレスチナ人民に正義を尽くし、「二国家解決」を全面的に実行してこそ、パレスチナ・イスラエル衝突の悪循環を脱却し、あらゆる過激な思想の土壌が根本的になくなり、中東の永続的平和が真に実現できる。

中国は、パレスチナ人が民族の合法的な権利を回復するという正義の事業を断固として支持し、終始一貫してパレスチナ問題の全面的で公正かつ永続的な解決に努めている。われわれはパレスチナの国連加盟を支持し、一部の安保理加盟国に対してこれ以上に障害を設けないよう求める。より広範囲で権威のある実効性を備えた国際講和会議を開催し、「二国家解決」をするロードマップやスケジュールを制定するよう提案する。パレスチナ・イスラエル双方が和平交渉を早期に再開し、最終的に両国が平和的に共存しアラブ人とユダヤ人が仲良く共生するよう主張する。中国は、引き続き国際社会と共に平和回復に向けて活動し、命を救うために努力し、正義を守るために責任を負う。

（中国経済新聞）