中国、有名ライブコマースの配信者17人を苦情問題で名指し

2024/03/16 15:30

3月14日、中国消費者網、北京陽光消費ビッグデータ研究院、北京工商大学新商業経済研究院、中新経緯研究院などが共同で「ライブコマースの消費者権益保護に関する世論分析報告(2023)」を発表した。ライブコマースの主な配信者17人に対する世論の苦情を分析して、消費者の権益問題を開示したものである。 

李佳埼

これによると、苦情が最も集中したのは「李佳埼」(Li Jiaqi)氏で、商品の質に対する問題を中心に41.00%を占めた。次に「瘋狂小楊哥」氏と「辛巴」氏も多く、不道徳な宣伝や商品の発送が問題視されている。「李佳埼」氏は、配信中に視聴者と口論したことが話題となり、「瘋狂小楊哥」氏は配信中の低俗な行動に批判が集まった。

瘋狂小楊哥(右)

トータルで見ると、「李佳埼」氏と「瘋狂小楊哥」氏への苦情割合が合わせて70%を超えており、有名インフルエンサーは苦情の数と商品の売上高や影響力がほぼ比例していることが分かる。2023年の苦情を分析すると、前年に比べて品質問題や不道徳な宣伝に対するものが増えた一方、誇大な宣伝問題はやや減っている。

報告では、苦情の内容は誇大な宣伝、不適格な品質、価格誘導、不道徳な売り込み、商品の発送、返品・交換問題、禁止商品の販売、非公式売買への誘導などである。一番の問題は誇大な宣伝となっている。

辛巴氏

また、ライブコマースでトラブルが相次いでいる理由について、新たな消費モデルであって配信元も多く、かなりのアクセスを生んでいるほか、投機目的の売主や悪徳業者も存在していることが原因と見ている。配信元のアプリでそれぞれ管理の度合いも異なり、モラルを欠いて利益のみを追い求めることでトラブルを起こす配信者もいるという。また、無名の配信者が激しい競争の中でアクセスを稼ごうと過激な策を講じたり、法律意識が甘かったりすることもトラブルの原因となっている。

こうした問題について報告では、業界を健全ものとするために管理を強化すべきと主張している。配信者はより自制心を持ち、商品の質を厳しく管理し、プロ意識を向上させ、また消費者も見る目を一段と強くして宣伝には慎重に対応すべきという。こうした対策は、ライブコマース事業を整備し、健全なものとして成長させ、消費者の権益を守ることが狙いである。

(中国経済新聞)