映画「周処除三害」、興収が20億円を突破

2024/03/6 11:30

中国の映画分析アプリ「灯塔専業版」の最新データによると、映画「周処除三害」(英語:The Pig, The Snake and The Pigeon)の興業収入が現地3月3日13時11分の時点で1億元(約20億円)を突破した。

ウォン・ジンポーが監督・脚本を務め、イーサン・ルアン、ベン・ユエン、チェン・イーウェン、ワン・ジン、リー・リーレン、シエ・チョンシュアンがキャストとなる「周処除三害」は、2024年3月1日に中国本土で封切りされている。

イーサン・ルアン演じる殺し屋の陳桂林は肺がんの末期であったが、自首した時に自分がナンバー3の指名手配犯であることを知った。そこで自らの値打ちを明かすべく、順位が上の2人を始末する決意をした。ところが思うようにいかず、単独行動の彼は勝ち目が薄かった。特にナンバーワンの犯人は腹黒く巧妙な人物で、切羽詰まった陳を一段と落ち込ませる仕打ちをした。犯罪を描く映画だけにやくざや警察の登場、暴力的なシーンも多く、実際に見ると強烈なインパクトを感じる。ただ「やすらぎ」さえ感じる霊の修練の場面もあり、映像の質感とスピード感が強烈なコントラストになっている。

「周処除三害」は去年10月6日に台湾で上映され、評判は上々だった。そして中国本土でも3月1日の封切り前に大々的に先行上映会を行い、レビューサイト「豆瓣」(douban)の点数が8.1から8.3に上昇、先週日曜日に日間興収がトップに立った。3日午後の段階で、本土での興収合計は台湾(約2.29億円)を大幅に上回る1.1億元(約23億円)以上となり、映画分析アプリ「猫眼専業版」は最終的に3.6億元(約75億円)に達すると予測している。

(中国経済新聞)