保有資産額100億元の会長が取り調べ受ける

2024/03/1 17:30

2月27日夜、上海百潤投資控股集団は、陝西省漢中市南鄭区監察委員会からの通知として、会長で法定代表者である劉暁東総経理が贈賄の疑いで取り調べを受け、警察に留置されていると発表した。

公開資料によると、劉氏は1967年生まれで国籍は中国、大学の修士課程を修了し、他国での永住権はない。1997年から上海百潤投資に勤務し、会長兼総経理を務めている。

劉氏は百潤の実質的支配者で株主であり、持株率は40.54%、期末時点の持株数は約4.26億株である。情報サービスのwindによると、2022年の年収は97.7万元(約2046万円)である。2023年、56歳になった劉氏は保有資産額170億元(約3560億円)で「2023フォーチュン・グローバル」の1346位となっている。

上海百潤投資のホームページを見ると、創立は1997年6月で、2011年3月に深セン証券取引所で上場している。エッセンスや香料、RTD(直飲み)カクテルを主力商品とし、ブランド名「RIO」で販売している。中国軽工業連合会の中国軽工業テクノロジー上位100社、中国香料エッセンス業界上位10社に選ばれている。

2023年の中間決算を見ると、収益のうちRTDカクテル関連の割合が89.88%、エッセンスや香料関連が10.12%となっている。

この会社は、「百潤株式」という銘柄略称よりも低アルコール飲料のRIOと「強爽」という2つの看板商品の方が知られており、ともに売行き好調だった2023年は売上、利益とも前年増を果たしそうである。決算を見ると、同年1~9月の売上高は前年比49.35%増の24.57億元(約5145億円)、会社帰属の純利益は同118.19%増の6.65億元(約139億円)となっている。

(中国経済新聞)