2024年の春節連休、飛行機の利用者数は1799.2万人

2024/02/22 20:30

中国は2024年の8日間の春節連休中、航空便の利用者数が過去最高ののべ1799.2万人、1日あたりでのべ224.9万人であった。航空券がかなり値上がりした中での結果であり、エコノミークラスは平均1011元(約21085円)で2019年より16.0%増、2023年より19.5%増であった。また国内線の1日平均運航本数は14138本で、2019年より17.7%増、2023年より23.5%増であった。利用者数が多かった空港は広州の白雲空港、上海の浦東空港、深センの宝安空港などである。

今年の春節は行楽客が非常に多く、また例年とは異なり移動数の変動も少なかった。人気の航空路線便は海南島や雲南省行きの便、および雲南省昆明と各省の中心都市を結ぶ便であった。祥鵬航空は利用者数が前年比85 %増ののべ31万人以上で、各便の平均搭乗率は92%であった。

連休中は、海南島行きの便は合計のべ70万人以上、黒竜江省ハルビン行きは同じく30万人以上で、南北それぞれで人気の行楽地となった様子が分かる。海南省三亜の鳳凰国際空港とハルビン空港は、ともに利用者数が過去最高であった。

またさらに、小さな空港でも航空券の予約数がかなり多く、三線以下の都市でも行楽者がかなり増えている。その一方で、国際線については運行本数がコロナ禍前のレベルに回復しておらず、2019年の春節の69.3%にとどまっている。こうした中でも搭乗率が90%以上を維持した路線もあり、海外旅行者数もある程度回復したか、コロナ前よりむしろ増えている様子もうかがえる。

国際線の回復は2024年の航空業界にとって極めて重要なものである。航空当局の予測では、年内は回復が加速して1週間の運航本数がコロナ禍前のおよそ80%の6000本前後になるという。また春節連休中、115か国で計1754の地域で中国人観光客が訪れており、海外旅行をしたいという思いが非常に強かったことがわかる。

中国の航空業界は2024年の春節、利用者数が過去最高となり、観光需要が大きく回復したことがわかる。国際線の本数の回復はまだまだだが、海外旅行者が徐々に増えているという明るい兆しも見える。業界内では、赤字の脱却へ重要なカギとなる国際線利用の急速な回復に、厚い期待が寄せられている。

(中国経済新聞)